世界に挑む高校生を支援しています

2024.04.06

世界最大級のロボット競技大会 FIRST Robotics Competition(FRC)。この大会は、For Inspiration and Recognition of Science and Technology(FIRST) が主催する高校生向けの国際的な舞台です。参加資格は14~18歳の高校生。指導者とともにチームを結成し、限られた時間と資源の中で産業用ロボットを設計・製作。毎年異なるテーマに沿って競技が行われ、技術力だけでなく、チームワークや問題解決能力も求められます。

この世界規模の大会に挑戦するために、高校生たちが立ち上げた NPO法人POC。彼らの挑戦を、徳島ニュービジネス協議会は「起業家育成」の一環として支援 しています。正会員や監事として参加しながら、寄付金の支援、活動スペースの提供、そして実践的なアドバイスを行い、高校生たちの成長を後押ししています。

高校生が切り拓いた、世界への扉

2025年4月4日~6日(現地時間)、FRCハワイ地区予選がホノルルで開催されました。

事前に大会実行委員会から出された課題に基づき、自分たちで開発したロボットを携え、POCのメンバー5名が現地へ。彼らにとって、この挑戦は技術力を競うだけではなく、グローバル人材として成長する貴重な経験となりました。

はじめての寄付集め。見知らぬ人に頭を下げて技術を学び、英語で大会エントリーや渡航手続きをこなす。すべて高校生自身が主体的に動き、初めての海外渡航にも関わらず、自分たちの力で乗り切りました。

※ハワイの歴史的物価高騰に対抗手段!

世界と戦い、世界と協力する

FRCでは、実行委員会がランダムに選んだ3チームが連合軍を組み、「赤チーム」と「青チーム」に分かれて対戦 します。

もし技術力の低いチームと組めば、強いチームがサポートをする必要があります。助けられたチームは、自分の役割を全うするために考え、戦わなければなりません。この「助け合いの精神」が、FRCの醍醐味の一つです。

POCも試合中にロボットが破損。しかし、同じ連合軍のオランダチームが支援し、修理を手伝ってくれました。 一時的に攻撃力を失ったものの、機動力を活かしたディフェンスで戦い抜き、チームの一員として貢献しました。

※緑のシャツ、オランダチームがサポートに

挑戦は続く

大会前半は 35チーム中17位 という好成績。しかし、後半で成績が伸び悩み、最終結果は 25位 となりました。

※一時は17位に
※徐々に順位を下げました

しかし、徳島空港に降り立った彼らの口から出た言葉は、 「また来年も挑戦します!」

失敗を恐れず、挑戦を続ける。その姿勢こそが、未来のイノベーターを育てる原動力です。

徳島ニュービジネス協議会は、これからも彼らの挑戦を全力で支援していきます。